
〜 ロンドンのお茶屋さん事情 〜
【4】
ロンドンのお茶とケーキ

欧州の中でも何かにつけて対抗意識の強い国同士の中で
英国とおフランスはよく対峙されます
政治然り、スポーツ然り・・・
その中でも圧倒的に英国がおフランスに勝てない・・
一つは
お料理について
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世界の中でもおフランス料理は“美味しい”の代名詞、
対する英国はどう贔屓目に見ても分が悪い
“美味しくない食事”に代表されることもありました・・![]()
しかし、実際にイギリス国内を長く旅行し、
またイギリス家庭で過ごすことができれば
“そうではない!イギリス料理も美味しい!”と大声で反論できるのですが・・
(林先生の「イギリスはおいしい」が素晴らしかった!!)
如何せん、限られた時間内では中々旅する身としては
当たり!!にあたることが少ないのも事実
そんな時を過ごしている内に
やっぱり負けず嫌いの英国は徐々に今まで隠していた(?)
食に対する向上を表に出し、
近年は目を見張るくらいの食に対する目覚しさは
英国料理を応援してきた身としても非常に嬉しく、
感動の涙さえ出てくる勢いです![]()

アンの家でご馳走になったお夕食
チキンの胸肉&グレイビーソースかけと付け合せ野菜
そして、元々本家のアフタヌーン・ティーでのお菓子は
スコーンが中心とは言え
優雅にいただくこのティー・タイムには
様々なスィーツが並んでいたのですが・・残念ながら
ティー・ルームやカフェでのケーキに於いては
やっぱりおフランスには見た目でも勝てない・・ということが続いておりました
VS ![]()
しかし、現在は様々な英国菓子にアレンジを加え、
見た目も美しいケーキが増えてまいりました![]()

ロンドンのカフェ ケーキのショーケース
しかし、それ以前はロンドンの街中で
気軽に立ち寄れるお洒落なケーキをいただけるカフェとしては
非常に少なく、
その代表格を時たま名前が挙がっていたのが
この老舗中の老舗『Maison-Bertaux』がありました

メゾン・バトゥーのフルーツタルト
現在は他にも様々なお店が増えて、
こちらの名前が出てくることが少なくなりましたが、
やはりまだまだ底力ある!
昔ながらの正統派(?)カフェです![]()
最近は観光客も減り、地元のおっちゃん、マダムに混じって
喧騒のロンドンの中心地で静かに過ごすことのできる
良き時代のカフェ
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是非、一服したくなったらおフランス風のケーキを
ロンドンの中心でいかがでしょうか?
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〜 メゾン・バートゥー 〜
:: Maison Bertaux ::
1871年に創業この地、繁華街としても名高いSOHOで
おフランス風のお菓子とペストリーを焼き続けてきました

その歴史は古くその年からこの地でカフェとして営業してきました
お店の前の通りは細く広い通りではないのですが、
お天気の良い日にはテラス席を出します
そんな様子もロンドンではいち早く取り入れていたので
そんなところからも“パリ風”に見えていたのでしょう

お天気の良い日は出るテラス席
ここは劇場街にも程近く
古くは役者さん達のたまり場として、
また劇場開演前や開演後に観客達が議論を交わしたり、
感想や感動の余韻に浸ったり・・・・と・・・
また、コベントガーデンからも徒歩で行ける距離にあります

“雨に歌えば”ミュージカル劇場
劇場街のShaftebury St.とCharing Cross Rd.,の交差点付
この劇場からも近く立ち寄りできます
とても小さなカフェではありますが、
演劇やアートの世界の空気がそこはかとなく店内には流れていて、
正にロンドンの中にありながら、ちょっとした異空間にも感じます
| 住所 | : | 28 Greek St, London London W1D 5DQ Tel: 020 7437 6007 *上記住所をサイトMAPにてご確認くださいませ |
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| 行き方 | : | 地下鉄ピカデリー線Lester Squareレスター・スクエア駅 又はPiccadilly Circusピカデリー・サーカス駅より徒歩10分 バスご利用の場合は24番バスでレスター・スクエアで 下車徒歩8分くらいです |
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| OPEN | : |
月〜土曜 8:30-23:00 |
先ずは賑やかな地下鉄駅レスタースクエア駅を地上に出ます
このお店は地理的にはピカデリー・サーカスとレスター・スクエアの中間で
気持ちレスター・スクエアからの方が近いです
また、もしミセス・ハリガン宅にご滞在の皆様や24番バスをご利用される場合も
24番バスレスタースクエアにて下車、
ソーホーの中華街近辺と位置的にお考え下さいませ
先ずはレスタースクエア駅地上へはCharing Cross Rd.,沿いに出て、
方向的にはその通りを200m程進みます
(その際方向はコベントガーデンを背にして
目の前がレスター・スクエア、ソーホーとお考えください
この通りの反対方向はトラファルガー・スクエアになります
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地下鉄から地上へ出た時の方向感覚が難しい![]()
ここを間違えると目的地から離れてしまいます![]()
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万一判らなくなったら、先ずは落ち着いて周りを見渡しましょう!
大きな通りの交差点(これがCharing Cross Rd.,とShaftebury St.の交差点)の
少し手前に下記目印のパブがあります

このパブは左側と右側への小道の中心点にあります
このパブを目印にしてくださいね
このパブの左側に沿って進みます

パブの左側の側面の小道
このパブに沿ってまっすぐ進んでくださいませ
このパブが終わり次ぎの建物に沿って進みます

するとまた違うパブの側面になります
そして、このパブの入り口も道の角
この入り口に向かい右折します

Greek Stへ入る角
上の写真からパブの入り口奥にブルーと白の日差しが見えてきました

この通りがGreek Streetになります

青と白の日差しが目立ちます
“MAISON BERTAUX”
こちらが古くからのおフランス風
ロンドンで美味しいケーキ&軽食がいただけるカフェ![]()
また、ケーキのオーダーも行っているようなので
記念日やウェディング・ケーキのようなイベントの際にも
長年人気を得ています

上はショップで出しているホールケーキをカットしたもの
このようなホールケーキをサイズが三段階あり、
オーダーできます
通りの中でこのショップのカラーがとても綺麗なので
ついつい足を止めてしまうお客さんも多いと思います

中の様子を思わず覗き込んでいる年配のご夫婦
カフェは日曜日を除くと遅い時間まで営業しているので
ちょっと小腹は空いた時、
ミュージカルの前や後でも立ち寄ることが可能です![]()
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但し、女性の1人で劇場がはねた後、遅い時間でのご利用はお勧めしません
(お隣の地区は繁華街です)
その場合は劇場開演前にお立ち寄りくださいね![]()
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さて、私も長年行ってみたかった小さなカフェ
少しランチには早めの時間に到着しました
しかし!!すでに1階席は満席![]()
おそるおそる小さな店内を見渡しながら
すぐに出てきてくれたお店のマダムらしい落ち着いた雰囲気の女性が
2階があるから!と感じ良く答えてくれました![]()
ランチは何がお薦めですか?と対応してくれたマダムに尋ねたところ
丁度キッシュが焼きあがったわよ!、と薦めてくれました

マダムお薦めのベジタブル・キッシュ
オーダーをこちら1階で済ませ、教えてくれた1階奥の2階へ続く
細い階段を上りました

クリーム色の塗られた明るい階段ですが、狭いです
2階部屋の入り口付近には劇場案内のパンフレットが置かれていました
そして、その2階の部屋は古いロンドンの建物の1室、という感じ!
部屋の壁にはどうやらアーチィスト達の作品や
美術学生達などの作品が処狭し、と掲げられた楽しい空間になっていました![]()
(天井からのペーパーモールも何やら教室のよう!)

1番奥の地位様テーブルに落ち着きました
テーブルや椅子は素っ気ないほどシンプルで・・・
しかし、そこが気取らないカフェ、そのもの

テーブルの上には可愛らしい生花とシュガーのみありました
窓も歴史を感じさせます
1階の席で埋まっていたのはどちらか、というと
ご年配のご婦人客やご夫婦がいらっしゃいました
しかし、この2階には1人の若い女性客、若い女性グループ、
1人でのんびりお茶しながら新聞を読んでいた年配男性、
そして、私の目の前のテーブルには中年男性2人組・・・と様々な人達が寛いでいました
御願いしたランチのキッシュ&サラダ、お茶が揃いました![]()

キッシュの添えられた野菜は何と!種類豊富でたっぷり![]()
この付け合せが以前から続いたメニューだとしたら
やっぱりこの街ロンドンでは数少ないサラダだと思いました!
(現在ではこのような生野菜のサラダは珍しくありませんが、
ほんの10数年前ではロンドンの街中では余り見られなかった、と記憶しています)

キッシュもフェタチーズとほうれん草が絶妙に美味しくて
一気に食べ進んでしまいます
そして、久しぶりの美味しいキッシュ&サラダを堪能し、
食事の後は1階に下りて
お楽しみのケーキのショーウィンドーを覗き込みに行きました![]()

見ているだけでもわくわくします!エクレアやモンブラン、各種タルト
フルーツをふんだんに使っています![]()
外に面したウィンドーのみならず、店内からも選ぶお菓子がたくさん!

丁度カウンター中央にはアフタヌーンティーのように
ケーキスタンドがあり、
マカロンなどのプチフールが並んでいます
目移りしながらも、やっぱり色とりどりの選んだのは
フルーツタルトです![]()

何種類のフルーツが乗っているのでしょう!?
ポットのお茶にお湯を注ぎながら
ロンドンでは余りいただくことのない
丁度良い大きさ、甘さ、目の楽しさを充分にいただき、
もっと早く来れば良かったな〜とつぶやいてしまいました

お支払いはポットのお茶、キッシュ&サラダ、フルーツタルトで£15.70也
(フルーツタルトは£4.25です)
現在の換算レートだとちょっと高めのカフェかもしれませんが、
お味と場所、時間などを考えると
ロンドン滞在中には1度は立ち寄ってしまうカフェだと思います![]()
最後に外からのケーキウィンドーを!

まるで宝石を眺めるように見てしまう
キラキラしたケーキ達
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是非お近くにいらっしゃった際には
レトロな雰囲気のロンドン風パリ式カフェへ
どうぞ!
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ロンドンでのご滞在に少しでもご参考になれば嬉しいです![]()
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どうぞ、このページに関するお問い合わせやご意見をお待ち申し上げております

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